理系院卒パワーカップルが家計管理を最適化してみた
あけましておめでとうございます。昨年おかげさまで結婚をしまして、家のお金の管理方法をいろいろと検討し、最終的に行き着いた形を記事に残しておこうと思います。
※「最適化」と言いつつ、我々のライフスタイルにとって最適と判断したものであり、万人に最適な方式というわけではありません。また、もっと良いアイデアがあればぜひご教示いただきたいです。
前提情報
- 夫・妻とも有名大の理系院卒。数字にはそれなりに強い
- 20代の同い年。某大手IT会社の同期婚で給料もほぼ同じ
- 世帯年収は1400万円を超えているので世間的にはパワーカップルと呼ばれる部類だと思う
- ペアで住宅ローンを組んで新築マンションを購入
- 子供なし
家計管理の考え方(重要)
- 必要なお金を必要な場所に配置することで管理を容易にし、かつ意図しない無駄遣いをなくす
- 夫婦のどちらかがお金の管理を牛耳るようにはしない。程よい透明性を持たせ、相互チェックの体制を作る
- 各口座間のお金の移動を可能な限り自動化する(銀行・ATMには行きたくない!)。また、送金にかかる手数料は排除する
- 夫婦で常に同額の小遣いを得るようにし、それ以外の資産は共有のものとみなす
- 今後の昇給や出産などのライフイベントにより夫婦の収入に差が生じたとしても対応できる拡張性を持たせる(どちらかが働けなくなったなどの場合は根本的に構築し直し)
- 余計な現金は持たない。銀行に預けておくくらいなら投資に回す。
お金の流れ全体図
一見口座がたくさんあって煩雑に見えますが、それぞれ明確に役割が決まっており、考え方もシンプルです。重要なことは図のすべての矢印が完全自動で送金されることです。
図中の各口座の役割について説明していきます。
給与口座(住信SBIネット銀行)
お金のコアルーター的な存在です。 毎月給与が振り込まれ、以下の口座に定額が自動で分配されます。
- 個人口座(三菱UFJ銀行)
- 共通口座(ソニー銀行)
- 住宅ローン用口座(じぶん銀行)
- 証券口座(SBIハイブリッド預金、SBI証券)
各々の給料に差ができた場合、小遣いは同額にしつつその他の送金額を調整します。 また、上記を送金して残ったお金は貯金として扱います(基本的に手を付けない)。
この銀行を選んだ理由
- 月3回まで外部口座への定額送金が無料になる(ランク2の場合)
自分名義でない口座に定額振込できる(重要)
→上記2点ができる銀行はSBIネット銀行しか見つけられませんでした。よってSBIの利用は必須。
www.netbk.co.jpSBIハイブリッド預金を利用することで、証券口座(SBI証券)への入金を手数料無料で自動化できる www.netbk.co.jp
個人口座(三菱UFJ銀行)
各人が自由に利用できる口座です(唯一お互いが使い道を把握しない口座)。毎月同額の金額がお小遣いとして振り込まれるようにします。
主な使い道
- 自分の趣味
- 衣類
- 食費(別々に食事に行った時)
- 会社の経費立て替え
- 交通費
- お互いへのプレゼント
この銀行を選んだ理由
- 特になし。ぶっちゃけ何でもいい
- しいて言うならATMが多い、メガバン1つくらい持っておくか、くらい
共通口座(ソニー銀行)
夫婦で共通で必要となる生活費をためる口座です。
主な使い道
- 食費(家の食料&一緒に外食したとき)
- 日用品
- 二人で遊びや旅行に行った時の費用
- 家具家電購入
固定費
- 水道光熱費
- 生命保険- 医療保険費
- マンション管理費
- 通信費
- Amazon Prime
また、変動費と固定費で使用するクレジットカードを使い分けます。
クレカの使用履歴は毎月お互いで監査し合います。(後述のマネーフォワードを利用)
※クレカの種類はどれがいいかの議論はここでのスコープ外とします(しいて言うなら重要なのは変動費用クレカは家族カードを作れることくらい) www.rakuten-card.co.jp
この銀行を選んだ理由
- ネット銀行ならではの使い勝手の良さ
- 振込手数料が月1回無料(口座振り込み型の大きな買い物をしたときに便利)
住宅ローン用口座(じぶん銀行)
住宅ローンを払うための口座。毎月定額を送金したい(手動で振り込みたくない)ため、ボーナス払いなし、元利均等返済としています。
この銀行を選んだ理由
資産運用関係
確定拠出年金(野村証券)
- 節税&老後の資金
持株
- ドルコスト平均法で毎月定額分の自社株を購入
- 自社株を買うと拠出額に対してプラス●%の奨励金が上乗せされる
- 最近は自社の業績が良いので下手にその辺の会社の株を買うより割がいい
投資信託(SBI証券)
- SBI銀行との親和性良し(SBIハイブリッド預金)
- 夫婦2口座でそれぞれ積立NISAを上限一杯購入(国内株式- 外国株式インデックスファンドを半々ずつ)
- その他すこしまとまったお金ができたら投資信託を購入
仮想通貨(bitFlyer、Zaif)
- 夫の個人用に所有している口座であり、あえて図には載せていない
- ビットコイン、XEM、イーサリアム、モナコインなど数種類の仮想通貨を保持
- 最悪なくなってもいいお金で運用。仮想通貨の行く末を見守るためのもので、基本取引はせずホールド中
収支の可視化(マネーフォワード)
みんな知ってるマネーフォワード。もちろんプレミアムアカウントです。図に載っている口座のすべての情報をマネーフォワードで管理しています。個人口座以外の口座の使用履歴は定期的に読み合わせを行っており、意図しない支出や浪費がないかをチェックしています。 moneyforward.com
まだ総資産は少ない状況ですが、現在の各リソースの内訳は以下のようになっています。今後は株・投資信託を増やしていきたい。
おわりに
婚約時から二人で議論を重ねて編み出した家計の管理方法を公開してみました。冒頭に述べた通り、誰にでもおススメできるやり方というわけではないのですが、どこかしらのポイントがどなたかの参考になると幸いです。